水沢節(すいたくせつ)~竹の節が教えてくれること~

60.水沢節(すいたくせつ)

「竹の節が教えてくれること」

この卦が表すもの

「沢」の卦の上に「水」があります。「節」とは、竹の節を表しています。竹の、樹木でいうところの「幹」にあたる部分には節(=稈(カン)といいます)があり、竹の内部の空洞を仕切っています。空洞部分と節があることから、人生にも思いどおりに事が進む時と、進まないときがあることを表しています。また、節目があることで、竹がしなやかで強いことから、人も人生の節目や困難にあって試行錯誤しながらも様々に乗り越えていくことで成長することを示しています。

この卦が私たちに教えること

「節」は節度・節制・節操などの熟語があるように、程よくすること、控えめにすることという意味があります。たいていの人は、日常において「節する」生活を心がけており、それは無意識のうちに「程よく」や「控えめ」を実践することが生活を円滑にするために大切なことだとわかっているからではないでしょうか。

「苦節十年」という言葉がありますが、苦しみに耐え忍び物事を成し遂げることを意味するもので、「苦節」はこの卦が出典です。特に日本ではこれを美徳とする傾向にありますが、ここではかたくなに苦節をしてはならないと教えています。ストイックすぎたり、度を越した節約は、体を壊すなどかえって弊害をもたらし、その行く末は行き詰まると説きます。

苦節と対義にあるのが「甘節」です。苦節の「我慢」に対して、甘節は「工夫」であって、今を適度に節するのは、次の自分をいかすためです。甘節は人や物事をいかしながら進めるので、人々にも喜ばれ功績を挙げていける方法だといいます。節することができずに緩慢すぎても、やりすぎても目的達成は難しく、程よく控えめにすることが、達成への一番の近道なのかもしれません。

竹は節目で一度ふさがり、また空洞部分にあたれば通っていきます。人生においても何をやってもうまくいかないといった試練の時があります。努力を重ねても成果が上がらないときは、この「節目」にあたっていないか、確認することです。ふさがっているときだと感じたら、一度立ち止まり、様子を見る決断も必要です。

いつ進むのか、とどまるのか、実はこのタイミングをみることは大変に難しいことです。進むべき時に決断できなければチャンスを逃すことになります。自分自身のことを客観的に顧みて決断してくださいなどと、言葉では簡単に言っても、できる人は皆無といっていいくらいです。

わからないながらもできることは、成し遂げたい物事や願いが、今の自分の実力に見合ったものなのか、今一度検証することです。通過できない理由をさがしてみることから始め、分相応の対応をとることは、今後もしなやかに強く生きるための助けになります。

この卦が出たあなたへ

あなたに誘惑の多いときです。甘い言葉に誘われても、程よくとどまって、安易な行動を慎むときです。

仕事や事業では、思い通りに進展するときと、通らないときがあります。思い通りにいかないときは、計画を再検討して今の実力に見合ったものか見直してください。安直に物事を進めると、資金不足に陥ったり恩を仇で返される怖れがあります。

また、ご自身の健康にも要注意のときです。食べすぎや飲みすぎに気を付けてください。器物に水がたまっている形から、消化器系には特に注意です。

この卦が出てよいのは結婚です。節操を尊ぶことから、良縁です。そうはいってもお相手をよく見て決断してください。

夫婦関係も円満で、日常生活も問題のないときです。水や空気と同じで、今の幸せを意識しておられないかもしれませんが、それを感じて過ごせたらこの先も困難があっても乗り越えていけるカップルとなれるでしょう。

恋愛では、もうすでに結婚が決まっている節目の準備期間のときです。素晴らしい結婚生活を楽しんでください。

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