水山蹇(すいざんけん)~凍えて動かない足~

39.水山蹇(すいざんけん)

「凍えて動かない足」

この卦が表すもの

これは、四大難卦の一つです。「山」の上に、「水」があって、今にも降り落ちてくる恐ろしい状況です。冬山の光景を思い浮かべ、水を雪とみて、遭難するときと考えてもよいです。「蹇」は、「あしなえ」と読み、寒さで足が凍えて前へ進めないことを示しています。足が弱って歩けない上に、険しい雪山に行く手を阻まれるということは、苦しみ・悩みの中にあって平常心を失っているところに、さらに道が閉ざされるという、大変な険難の時を表しています。

この卦が私たちに教えること

乗り越えられないほどの苦しみのときを、どう乗り越えたらよいのでしょうか。この卦では3つのヒントを与えてくれます。まず一つ目。この状況を招いた原因の一部には自分自身の行動があったと反省をするところから始めなさいと教えます。的確な人にアドバイスも求めずに独善的に事を進めて来なかったでしょうか。この卦は一人で猛進した結果を示しているのです。

そして二つ目。次に進むべき方法について、険しい道(=方法)を選ばずに、遠回りでも平坦な道を選択することを説きます。険難の時は、回り道となっても無理をせず安全策をとることです。

三つ目は、信頼している方や目上の方に助けていただくことです。このピンチはそういう方々に導いてもらえば切りぬけられると教えます。

この卦が出たあなたへ

この卦が出たときは、自分に危険信号がともっているとみてとどまり、次のチャンスに向けて知識を吸収したり、計画を練ったりするのがよいでしょう。

日常生活もトラブルの連続のときです。一難去ってまた一難というように、問題が次々に発生してきます。心当たりのない方も、盗難・詐欺・災害を警戒してください。

仕事や事業でも、計画やアイディアはすぐに達することができません。時間がかかっても、その機会が来たらすぐに活動できるように整えておくことです。

結婚や恋愛もうまくまとまらない時です。結婚では、この縁そのものがよいのかどうかを含めてよく考えてみてください。

恋愛では、気になる方が二人あるところに、さらにもう一人現れたり、またはご自身の家庭の事情があってどうしても恋愛に踏み切れないこともあります。

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