震為雷(しんいらい)~とどろく雷鳴~

51.震為雷(しんいらい)

「とどろく雷鳴」

この卦が表すもの

「雷」は、突然に起きる変動や事象を表すもので、それが二つ並んでいます。雷は、遠く離れたところでも稲妻が光り、大きな雷鳴のために、人々は度肝を抜かれて怖れをなしますが、過ぎてしまうと「あの時は驚いたね」などと笑い合ったりするものです。この卦では驚かされることがあっても、大勢に影響がないので安心して物事を進めることができます。

この卦が私たちに教えること

この卦では突発的な出来事やハプニング、トラブルへの対処方法を教えています。予想外のことが起きると、人はたいがいパニックに陥りがちですが、そのようなときこそ状況を冷静によく見て判断しなさいと説きます。後からその出来事が思ったほど深刻でなかったことがわかると、人々はすぐに忘れてしまうものですが、次に起こる出来事に備えておきなさいといいます。言葉ではわかっていても、実際に現場で起きたことにとっさに対応するのはとても難しいことです。せめて、想定もしないところで突然に何かが起きるかもしれないという心構えだけは常に持ちたいものです。

この卦が出たあなたへ

あなたにこの卦が出たときは、驚かされる出来事が起きても、実害は少ないので計画・予定したことは進めて問題はありません。その反対に、かけ声だけは高らかに始めたことが尻切れトンボになってしまい、実益が上がらない恐れもあるので、落ち着いてできることを一つずつ積み上げるつもりで取り組んでください。見かけ倒しにならないように、仕事や事業においては、計画を再度見直し、検討を重ねてから取りかかるとよいときです。

結婚や恋愛では、雷鳴が繰り返し鳴るところから、ご縁のある方が複数現れる可能性があります。ここでの判断基準の一つとして、ご自分にとって「親友」になれるほどの方かどうか、心にとめてのお付き合いをお勧めします。

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