水風井(すいふうぜい)~万人を潤す井戸~

48.水風井(すいふうぜい)

「万人を潤す井戸」

この卦が表すもの

上の卦が「水」で、その下に「風」があります。風は、ものの形で表すと「木」で、木製のつるべを使って、水をくみ出す様子が思い浮かびます。

「井」とは井戸のことです。古代中国では水に恵まれた土地は大変貴重で、水脈のあるところに井戸が作られ、そこを中心に人々が集まって生活をして、村ができました。井戸がかれてしまったら、井戸そのものを移すことはできないので、村を移すしかなく、清水を常にたたえた井戸のあるところに人が集まり、水の恩恵を受けてきました。

この卦が私たちに教えること

井戸の特質は、常に一定の水位で水をたたえて、たくさん汲み上げても水は尽きず、汲まなくてもあふれることはないことです。貧富の別に関係なくそこにやってくる人々を潤し、その土地で安心して暮らせるところから、国のリーダーが万人を養うためには井戸のような性質が必要だと教えています。まずは損得ではなく、自分の中に尽きることのない徳を積み、万人の望みを汲みとるよう説きます。

また、井戸は人間が作った設備なので、その機能を保つためには人の手をいれて管理をしていかなくてはなりません。どんなに豊かな水脈を持つ井戸でも、つるべが水に届かない、糸が切れる、水を汲む桶が破損等していたら、井戸はないも同じです。日々使用する道具をメンテナンスすることや、折を見て底にたまった泥をさらったり、井戸の内壁を補修することも必要になります。

同様のことが、会社や団体の組織体についてもいえます。一度完成した組織も、常に円滑に機能させていくためには時に応じて変えていく、マネジメントが重要です。優れた人財を要職に置き、組織の透明性を保ちながら、皆のモチベーションが上がれば、広く社会に貢献できるでしょう。

この卦が出たあなたへ

ご自分の持っている能力に期待されているときです。井戸の水が汲めば汲むほど水が湧き出るように、出し惜しみすることなく存分に発揮すると、運が開けていきます。会社や組織をまとめる側にいる方は、ここでは特に志の高さが問われています。上に立つ方は、部下の渇きを潤すとともに、社会へ貢献する志を持ち、最終的にはすべての責任を負う気構えで取り組むことが大切です。

ご夫婦の場合は、いろいろな気苦労があっても、乗り越えていけるときです。お互いに井戸とつるべの関係のように切っても切れない仲です。日常生活の一つ一つを丁寧に取り組んでみてください。

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