山風蠱(さんぷうこ)~くさいものに蓋~

18.山風蠱(さんぷうこ)

「くさいものに蓋」

この卦が表すもの

蠱という文字を見ると、お皿の上に虫が湧いている状態、つまり、お皿の上の食物が腐ってウジが湧いているイメージで、破綻・破れを意味しています。例えば、外見が立派な建物が実はシロアリにやられている状態で、早急に根本的な修理が必要なときです。

この卦が私たちに教えること

 易ではウジの湧いた事象を、安泰の世が続いて油断が重なり、国の組織が腐敗した状態と重ね、次の後継者がとるべき方法を教えています。まずは原因を調べ、余念のない準備をし、決行後の将来の展望も見据えたうえで、徹底的に腐敗を取り去る必要を説きます。短期間で生じた腐敗ではないので、早急に対処しなくてはならないながら、手順を踏んで、丁寧に進めることが重要です。

この卦が出たあなたへ

自分の周りの状況も、複雑・混乱を極めていると考えてください。平穏無事がいつまでも続くと思っての油断からでた破綻なので、平常に戻すには並大抵ではない努力が必要です。

会社や組織についても、内部の風通しが悪かったり、内輪の勢力争いが激しかったり、腐敗しているところに手立てを講じずに、くさいものに蓋をしていることが多いです。まずは、今の状態になった原因を探り、弱点を洗い出してください。そして、次にとる策について考えていくことです。

人間関係では、複雑で悩みの多いときです。家族のことで問題が多く、気が重い状態が続きます。未婚の人にこの卦が出るときは、もう相当に進んだ間柄にもかかわらず別れられないけれど、結婚もできないといった複雑な状態です。

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