山火賁(さんかひ)~夕映えに輝く宝石~

22.山火賁(さんかひ)

「夕映えに輝く宝石」

この卦が表すもの

上の卦に「山」があり、その下に「火」があります。ちょうど山の端を太陽が沈もうとして、一日の終わりの美しい光を放っている瞬間の情景が浮かんできます。この卦の「賁」とは、飾る・装飾という意味があります。夕日の美しさは自然の現象でしたが、これを文化の面で例えると発達段階を過ぎ、退廃の絢爛さを醸し出しているフランス王朝末期のころが該当します。

この卦が私たちに教えること

夕日は色鮮やかに周囲を照らし出しますが、その照らす範囲は限られています。また、退廃期の文明においては、崩れた美しさが重宝されるので、食物にしても見かけはおいしそうに見えても、味や栄養価ではまずかったり、ひどいときは腐っていたりすることがあるかもしれません。

易経では、文化・文明は人間の「飾り」的なものであり、その発達によって完成に至るものの、発達が度を越えると、中身が空っぽになって結局は壊れていくので注意しなさいと警鐘を鳴らしています。

この卦が出たあなたへ

仕事や事業については、体裁を飾り立てるのはほどほどにして、実質部分を充実させていくことに力を注いでください。また、見通しもきかないときでもあるので、大きな案件は一時的な思いで事を進めず、一度持ち帰ってよく調べてからにしたほうがよいでしょう。一方で目先のことや小さな案件については、かなりの割合で成果が上がります。ただし、契約は慎重に行ってください。

恋愛等については、マッチングアプリの画像が別人のものだったり、大幅な修正が入っていたりして、現実と違っていることがままあります。十分に調査をすることをお勧めします。

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